NOTE / 2026.10.25
なぜMT4用のEAばかりなのか|MT4とMT5のメリット・デメリット(使う側の目線で)
公開 2026.10.25
MT4MT5EAの使い方初心者
EAを探すと、MT4用のものがたくさん出てきます。古い記事やブログで紹介されているのも、MT4用が中心です。 一方で、このサイトのEAはすべてMT5用です。
この記事では、なぜMT4用のEAが多いのかを整理したうえで、EAを動かす側から見たMT4とMT5のメリット・デメリットを比べます。
なぜMT4用のEAばかりなのか
1. MT4のほうが5年早く広まった
MT4(MetaTrader 4)は2005年、MT5(MetaTrader 5)は2010年に出ました。 その5年の間に、MT4用のEAやインジケーター、作り方の解説、作り手が積み上がりました。いま出回っているEAの多くは、その時期からの積み重ねです。
2. MT4用のEAは、MT5ではそのまま動かない
MT4用のEA(拡張子 .ex4)とMT5用のEA(拡張子 .ex5)は、別物です。プログラムの書き方も違うため、MT4用をMT5で使うには作り直しが必要です。
作り直しには手間がかかるので、すでに売れている・使われているEAほど、MT4のまま残りました。
3. 最初のMT5は、同じ銘柄でポジションを1つしか持てなかった
出たばかりのMT5は、同じ銘柄では、ポジションを同時に1つしか持てない仕組みだけでした。 同じ銘柄で何本も注文を重ねるEAや、買いと売りを同時に持つEAは、MT5に移せませんでした。
同じ銘柄で複数のポジションを持てる方式がMT5に加わったのは、2016年4月です。それまでの約6年間、こうしたEAはMT4に残るしかありませんでした。
4. 国内のFX会社はMT4中心の時期が長かった
国内のFX会社でも、MetaTraderを扱う会社はMT4だけ、という時期が長く続きました。 日本語の解説記事やEAの販売サイトも、利用者の多いMT4用から増えていきました。日本語で探すほど、MT4用が目に入りやすくなります。
5. 作る側が慣れている
MT4用の言語(MQL4)で長く作ってきた作り手は、そのままMT4で作り続けることが多いです。
いまは、MT5への移り変わりの途中
MT4・MT5を作っているMetaQuotes社は、2018年1月にMT4の新しいライセンス(FX会社がMT4を扱うための契約)の販売をやめました。それからは、MT5への移行を進めています。
国内でも動きが出ています。OANDA証券は、2026年11月27日(金)の取引終了でMT4の提供を終えると発表しています。 9月25日(金)の取引終了後から新しい注文は止まっていて、MT5への移行を案内しています。
いま出回っているEAの数ではMT4用が多めでも、これから新しく始めるなら、MT5の比重が上がっていく流れです。
EAを動かす側から見たMT4とMT5
ここでは、EAを口座で動かすときに関わる点だけを比べます。
| 比べる点 | MT4 | MT5 |
|---|---|---|
| 出た年 | 2005年 | 2010年 |
| 使えるEA | MT4用(.ex4)だけ | MT5用(.ex5)だけ |
| 出回っているEA・インジケーターの数 | 多い | MT4より少なめ |
| 日本語の情報 | 多い | 増えている途中 |
| 時間足の種類 | 9種類 | 21種類 |
| 予約注文の種類 | 4種類 | 6種類(ストップリミット注文が加わる) |
| 経済指標カレンダー | 標準では入っていない | 標準で入っている |
| 板情報(注文の厚み) | なし | あり(ブローカーが対応していれば) |
| アプリの作り | 32ビット | 64ビット |
| 扱える商品 | 主にFX・CFD | FX・CFDに加え、株価指数や個別株なども(ブローカー次第) |
| これからの開発 | 新しい機能は増えにくい | 機能の追加が続いている |
MT4のメリット
- 動作が軽い:古いパソコンや、性能の低いVPSでも動かしやすいです
- EAとインジケーターの数が多い:選べるものが多く、日本語の解説も見つけやすいです
- 使い慣れた人が多い:困ったときに、同じ画面の説明が見つかりやすいです
MT4のデメリット
- 新しい機能は増えにくい:開発の中心はMT5に移っています
- これからMT4を扱う会社は増えにくい:新しいライセンスの販売が止まっているためです
- 時間足と注文の種類が少ない:EAが使える足や、出せる注文の形が限られます
- 32ビットのアプリ:たくさんのチャートやEAを同時に動かすと、パソコンの性能を生かしきれないことがあります
MT5のメリット
- 今も機能が増えている:MetaQuotes社の開発の中心です
- 時間足と注文の種類が多い:EAの作りの自由度が高く、細かい条件で注文を出せます。たとえば ストップリミット注文は、決めた値段に届いたら、そこからさらに指値で注文を出す2段階の予約注文です
- 建玉をまとめて決済できる:全部のポジション、銘柄ごと、利益(または損失)が出ているものだけ、といった閉じ方が標準でできます。EAを止めるときに、残った建玉を手早く閉じられます
- 経済指標カレンダーが標準で入っている:指標の前後で止める、といった動きをEAに組み込みやすいです
- 64ビットで動く:チャートやEAを多く動かしても、パソコンの性能を生かしやすいです
- FX以外も同じ画面で:金や株価指数などを、FXと同じ口座・同じ画面で扱えるブローカーがあります
MT5のデメリット
- MT4用のEAやインジケーターは使えない:MT4で使っていたものは、MT5用が用意されていなければ使えません
- 画面とメニューが少し違う:MT4に慣れている人は、最初は戸惑うことがあります
- MT5を扱っていない会社もある:国内では、まだMT4だけの会社もあります
このサイトのEAがMT5だけの理由
このサイトのEAは、すべてMT5用です。理由は次のとおりです。
- これから長く使う前提で作るため:開発が続いているMT5のほうが、先々まで動かしやすいと考えています
- 時間足・注文・経済指標の扱いが柔軟だから:指標の前後や週末前に新しい注文を止める、といった動きを組み込みやすいです
- 案内しているブローカーが、どちらもMT5の口座を用意しているから:XMとHFMは、どちらもMT5の口座を開けます
MT4の口座では、このサイトのEAは動きません。 口座を開くときに「MT5」を選んでください。すでにMT4の口座を持っている場合も、MT5の口座を別に開く必要があります(多くのブローカーでは、会員ページから追加の口座として開けます)。
MT5にEAを入れて動かすまでの手順は、MT5でEAを動かす手順 にまとめています。EAを選ぶときに見る点は、無料EAを選ぶときに確認すること をどうぞ。
最後に
MT4とMT5のどちらが「勝てる」というものではありません。EAが動く土台が違うだけです。 大事なのは、使うEAがどちら用で、どの口座・どの銘柄で動かす前提なのかを、始める前に確かめることです。
EAは過去の成績をもとに作られていて、将来の成績を保証するものではありません。FX・CFDには元本割れのリスクがあります。失っても生活に影響しない資金で、最小ロットから動きを確かめて使ってください。
参考:MetaTrader 5 build 1295 のリリースノート(2016年4月) / MetaQuotes社のMT4ライセンス販売停止の報道(Finance Magnates) / OANDA証券のお知らせ(MT4の提供終了)
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