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ポンコツEA EA一覧

NOTE / 2026.10.12

EAのバックテストの見方|PF・最大ドローダウン・取引回数をどう読むか

公開 2026.10.12

バックテストMT5EAの選び方

EAの紹介ページには、だいたい右肩上がりの曲線と、プロフィットファクター(PF)が載っています。 曲線がきれいでも、PFが高くても、それだけでは使えるかどうか分かりません。

この記事では、MT5のバックテストレポートを読むときに、どこをどの順番で見るかを書きます。

結論:5つをセットで見る

  1. テスト条件(期間・モデル・ヒストリー品質・スプレッド)
  2. 取引回数
  3. PF
  4. 最大ドローダウン(残高と証拠金の両方)
  5. 勝率と、1回あたりの損益の大きさ

数字は上から順に疑います。条件がおかしければ、その下の数字は全部意味がなくなるからです。

1. テスト条件:数字の前に見る

レポートの先頭には、期間・銘柄・時間足・モデル・ヒストリー品質が書いてあります。ここを先に見ます。

  • モデル:「実ティック(Every tick based on real ticks)」か、「1分足OHLC」などの簡易モデルか。簡易モデルの成績は、実ティックより良く出ることがあります。差が大きいEAもあります。詳しくは MT5テスターのモデルの違い に書きました。
  • ヒストリー品質:実ティックで回していれば、99% 前後の数字と「リアルティック」の表示が出ます。
  • 期間:上昇が続いた年だけ、といった都合の良い期間になっていないか。金のように、年ごとに値動きの性格が変わる銘柄では特に効きます(金相場の特性)。
  • スプレッド:固定の小さいスプレッドで回していないか。

2. 取引回数:少ないと偶然を区別できない

取引が30回しかないなら、PF 3.0 でも偶然の可能性を消せません。コインを10回投げて7回表が出ても、そのコインが偏っているとは言えないのと同じです。

当工場では、数百件以上をひとつの目安にしています。取引が少ないEAは、期間を延ばすか、別の銘柄・別の年でも同じ傾向が出るかを確かめます。

3. PF(プロフィットファクター)

PF = 総利益 ÷ 総損失 です。1.0 を下回れば負け、上回れば勝ち。

  • 1.0〜1.2 あたりは、スプレッドやスリッページが少し悪くなると負けに転じる幅です。
  • 高すぎるPF(3以上など)は、まず条件を疑います。簡易モデル、短い期間、少ない取引回数のどれかが重なっていることが多いからです。

PFは「どれだけ効率よく勝ったか」を示しますが、「途中でどれだけ減ったか」は示しません。それが次の項目です。

4. 最大ドローダウン:途中でどこまで減るか

ドローダウン(DD)は、資金が直前の最高値からどれだけ減ったかです。MT5のレポートには2種類あります。

種類何を測るか
残高ドローダウン決済済みの損益だけで見た減り方
証拠金(有効証拠金)ドローダウン含み損も入れた減り方

証拠金ドローダウンの方を重く見てください。 建玉を長く持つEAや、ナンピン・グリッド系のEAは、含み損が膨らんでも決済しないので、残高ドローダウンが小さく見えます。

もうひとつ、%で見たときの重さです。

DD元に戻すのに必要な利益
20%+25%
40%+67%
60%+150%

60% 減ると、元に戻すには残りの資金を 2.5 倍にする必要があります。数字の見た目以上に重い損失です。

5. 勝率は、損益の大きさと一緒に見る

勝率 90% でも、1回の負けで9回分の勝ちを失えば、トータルは負けです。 勝率を見るときは、平均利益と平均損失(または最大損失)を横に並べます。勝率が高く、平均損失が平均利益よりずっと大きいEAは、まれに来る大きな負けで資金を失う形です。

逆に、勝率が 30〜40% でも、勝ちが負けの数倍あれば成り立ちます。トレンドフォロー系はこの形が多いです。

実例:PF 2.04 でも、証拠金は一時 64% 減っている

このサイトの Ponkotsu_SP_α(金・M15)のレポートから抜き出します。

項目値
期間2024.01.01 - 2026.10.10
モデル実ティック(ヒストリー品質 99%)
取引回数2,463
PF2.04
勝率56.56%
残高相対ドローダウン59.69%
証拠金相対ドローダウン64.25%

条件は実ティック、取引回数も2,000件を超えています。PFも2を超えています。 それでも、含み損を入れると、途中で資金が最高値の4割弱まで減った局面があります。 複利で回しているので、増えたあとの減り方も%では大きく出ます。

これを「PF 2.04 の優秀なEA」とだけ書くと、使う人は最初の大きな下げで止めてしまいます。どれだけ減るかを先に知っておけば、資金の入れ方を決められます。

シャープレシオは参考程度に

MT5のレポートにはシャープレシオも出ます。ただ、手元の検証では、取引ごとの損益から計算し直した値より大きく出ることがありました。このサイトでは参考値として扱い、判断の主軸にはしていません。

チェックリスト

  • モデルは実ティックか。違うなら、その理由が書いてあるか
  • 期間は都合の良い年だけになっていないか
  • 取引回数は数百件以上あるか
  • PFが高すぎないか(高いなら、条件を疑ったか)
  • 証拠金ドローダウンが載っているか。その%の下げに耐えられるか
  • 勝率と一緒に、平均利益・平均損失を見たか

最後に、どのEAでも同じことを書いておきます。バックテストは過去の相場での結果で、将来の成績を保証しません。 使い始めは少額・最小ロットで、実際の口座での動きを確かめてください。

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